農林水産
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 財務省が25日発表した貿易統計によると、2020年国産リンゴの11月の輸出量は3698トン(前年同月比31%減)、輸出金額は14億5941万円(34%減)でいずれも低調だった。台湾向けに出荷が続く安価な南半球産から、国産への切り替えが進まなかった。[br][br] 輸出される国産リンゴは9割が青森県産とされる。主要国別でみると、台湾2761トン(33%減)、香港694トン(14%減)、タイ156トン(44%減)など。[br][br] 県国際経済課によると、台湾では黄色品種「トキ」や「早生(わせ)ふじ」などの中生種が高値基調で売れず、香港で主力の「王林」も価格高騰で伸び悩んでいる。[br][br] 贈答用の需要がある春節(旧正月)は、例年より約2週間遅い2月12日。新型コロナウイルスの影響で、輸送コストの増加が荷動きの遅れにつながり、例年並みの出荷が見込めない状況となっている。[br][br] 同課の鈴木耕司課長は「前年の水準には届かないだろう」と厳しい見通しを示した。