三八地域で寒締めホウレンソウ収穫盛ん/野菜安値でも需要安定

寒締めホウレンソウを収穫する三浦幸治さん=24日、八戸市櫛引
寒締めホウレンソウを収穫する三浦幸治さん=24日、八戸市櫛引
寒さにさらして甘みを凝縮させた「寒締めホウレンソウ」の出荷が、三八地域で本格化している。出荷できる作物の少ない冬場の貴重な収入源として、八戸農協管内では生産者数が年々増加。豊作とコロナ禍で葉物野菜の価格が下落する中でも、安定した需要で平年並.....
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 寒さにさらして甘みを凝縮させた「寒締めホウレンソウ」の出荷が、三八地域で本格化している。出荷できる作物の少ない冬場の貴重な収入源として、八戸農協管内では生産者数が年々増加。豊作とコロナ禍で葉物野菜の価格が下落する中でも、安定した需要で平年並みの相場を維持しており、生産者は出荷作業に精を出している。[br][br] 寒締めホウレンソウは、寒さで凍結しないよう葉の水分を減らし、糖分を蓄える性質を利用して栽培する。20年以上前から新郷村や五戸町で生産され、徐々に周辺市町村にも広まった。[br][br] 通常のホウレンソウに比べ栽培の手間が掛かるが、その分価格も高く、ビタミンCなどの栄養価も高いという。同農協管内では約60人が生産し、12月から翌年2月にかけて、青森県内各地に出荷される。[br][br] 24日、八戸市櫛引の農業三浦幸治さん(68)は、ハウスで寒締めホウレンソウの収穫作業を進めていた。生産を始めて8年。夏にトマトを栽培した後、土に残った肥料で育てることができ、加温も必要ないため費用負担は軽いという。[br][br] 出荷基準は糖度8度以上だが、収穫前の検査では基準を超える10度だったといい、「今年は寒い日が続いたから甘みが強いよ」と品質に自信を見せていた。寒締めホウレンソウを収穫する三浦幸治さん=24日、八戸市櫛引