米作柄「105」やや良/青森県全体 予想収量は過去最高

農林水産省東北農政局が30日発表した2020年産水稲の作柄概況(10月15日現在)によると、青森県内全体の作況指数(平年100)は「105」の「やや良」で、前回発表(9月15日)より1ポイントアップした。10アール当たりの予想収量は628キ.....
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 農林水産省東北農政局が30日発表した2020年産水稲の作柄概況(10月15日現在)によると、青森県内全体の作況指数(平年100)は「105」の「やや良」で、前回発表(9月15日)より1ポイントアップした。10アール当たりの予想収量は628キロで、過去最高だった前年を1キロ上回った。前年に続いて天候が全体的に安定し、自然災害の影響を受けなかったことが要因とみられる。[br][br] 地域別で見ると、県南・下北の作況は「105」の「やや良」で予想収量は583キロ(前年比1キロ減)。青森、津軽の作況も「105」で「やや良」だった。[br][br] 県全体の登熟は前回発表の「やや不良」から「平年並み」に上昇。今年は全もみが「多い」で、栄養量が平年よりも多く必要だったが、出穂最盛期(8月5日)から刈り取り最盛期(10月2日)にかけて高い気温を維持し、登熟が順調に進んだ。[br][br] 県内の主食用米の作付け見込み面積は前年より900ヘクタール少ない3万8300ヘクタールで、予想収穫量は5300トン減の24万500トン。供給過多による価格下落を懸念した生産者の一部が、備蓄米などへ転換したとみられる。[br][br] 県南側では9月下旬から悪天候が目立ち、カメムシの被害が発生。同農政局青森県拠点統計チームの佐藤正彦総括統計専門官は「雨の影響でカメムシが多く発生し、刈り遅れが出た」と分析した。[br][br] 岩手県全体の作況指数は、前回調査と同じ103の「やや良」。県北部も104の「やや良」で、予想収量は521キロ(4キロ減)で微減した。[br][br] 一方、同省が同日発表した20年産米の検査結果によると、水稲うるち玄米の1等比率(9月末現在)は95・2%(前年同期比5・7ポイント増)だった。検査数量は5万9334トン(1・4%増)。品種別では、まっしぐら95・9%、つがるロマン92・9%、青天の霹靂(へきれき)96・5%、ほっかりん100・0%。