新郷「黒にんにく」販売好調 輸出も視野、ブランド化目指す

戸来黒にんにくを袋詰めする青森農産の従業員。ネット通販を中心に販路を拡大している=5日、新郷村
戸来黒にんにくを袋詰めする青森農産の従業員。ネット通販を中心に販路を拡大している=5日、新郷村
新郷村産の黒ニンニクの販売が好調だ。インターネットを中心に販路を拡大する村の「青森農産」は、自社栽培のニンニクを使って「戸来黒にんにく」というブランドで売り出し、大手通販サイトなどでリピーターを獲得。村内の戸来地区の名を冠したにんにくの注目.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 新郷村産の黒ニンニクの販売が好調だ。インターネットを中心に販路を拡大する村の「青森農産」は、自社栽培のニンニクを使って「戸来黒にんにく」というブランドで売り出し、大手通販サイトなどでリピーターを獲得。村内の戸来地区の名を冠したにんにくの注目度は高まっており、同社は今後、海外輸出も視野にさらなる販路拡大を目指す考えだ。ニンニクは村の主要農産物の一つで、村も“新郷ブランド”の知名度向上に期待を込めている。[br][br] 同社は2017年6月に設立。栽培から加工まで自社で一貫して手掛け、「Amazon(アマゾン)」や「楽天市場」といった大手の電子商取引(EC)サイトのほか、自社のオンラインショップなどで販売している。[br][br] 戸来地区16カ所のほ場でニンニクを生産し、作付面積も年々拡大。初年度は4・2ヘクタールだったのに対し、後継者のいない農家の畑なども借り受けるなどして本年度は6・5ヘクタールに広げ、「福地ホワイト六片種」を植え付けている。[br][br] 黒ニンニクは、独自の製法で熟成し、臭みや強い酸味を抑えているのが特長。しっかりとした食感も消費者に受け、アマゾンでは、過去にニンニク商品のベストセラーや野菜部門の売れ筋ランキング1位を獲得し、“新郷ブランド”の浸透に一役買っている。[br][br] さらに昨年は、農作物の安全性に関する国際規格・グローバルGAP(農業生産工程管理)の認証を取得。坂根克也専務は「販路を広げ、いずれは海外にも出荷できれば」と今後の展望を語る。[br][br] 村では、ニンニクはナガイモなどと並ぶ生産量の多い農作物だが、田子町や十和田市などと比べて知名度が低いのが現状。一方、新型コロナウイルスの影響で、免疫力の向上に効果があるとされる黒ニンニクの需要が高まっており、村としても“追い風”と捉えている。[br][br] 黒ニンニクの販路が拡大していることについて、村農林課の担当者は取材に「新郷村で栽培されたニンニクを知ってもらうきっかけになればうれしい」と期待感を示した。戸来黒にんにくを袋詰めする青森農産の従業員。ネット通販を中心に販路を拡大している=5日、新郷村