低迷続く荷さばき施設A棟が今季初稼働/八戸市魚市場

フィッシュポンプでサバを吸い上げる荷さばき施設A棟の水揚げ=20日、八戸市第3魚市場
フィッシュポンプでサバを吸い上げる荷さばき施設A棟の水揚げ=20日、八戸市第3魚市場
稼働が低迷する八戸市第3魚市場の荷さばき施設A棟で20日、今季初めてサバ65トンが水揚げされた。入札の結果、値段は10キロ当たり610円と、この日上場されたサバの最安値。ただ、複数の市場関係者は魚体の大きさなどを勘案し「A棟にしては、まずま.....
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 稼働が低迷する八戸市第3魚市場の荷さばき施設A棟で20日、今季初めてサバ65トンが水揚げされた。入札の結果、値段は10キロ当たり610円と、この日上場されたサバの最安値。ただ、複数の市場関係者は魚体の大きさなどを勘案し「A棟にしては、まずまずの値に踏みとどまったのでは」と冷静に評価した。[br][br] 水揚げしたのは、三沢沖付近で操業した巻き網船「成田不動丸」(270トン)=茨城県神栖市=。船団の運搬船が整備のため出漁できず、巻き網船にサバを積み、同日未明に帰港した。[br][br] 久慈市出身という仲村隆之船長(53)によると、成田不動丸は第1魚市場でのたも網による水揚げに対応していないため、サバをフィッシュポンプで吸い上げるA棟を選択。午前5時ごろから作業に当たった。[br][br] サバはおおむね小ぶりで細身だが、一部には600グラム程度の大型も交じる。ある仲買人は安値の背景について「フィッシュポンプで身がこすれるイメージがあるかもしれない」と説明した。[br][br] 仲村船長は「(第1魚市場で接岸の)順番待ちをするより、水揚げ作業を早く終わらせる意図もあった。値はやや安くなるが、割り切っている」と話した。[br][br] 八戸市は6月、A棟でサバとマイワシの混獲に対応するため、マイワシのうろこの除去設備を取り付けた。しかし、今季は八戸前沖でマイワシの漁獲がほとんどなく、効果を確認する試験を実施できない状況が続いている。 フィッシュポンプでサバを吸い上げる荷さばき施設A棟の水揚げ=20日、八戸市第3魚市場