電事連、プルトニウム利用計画を正式発表

使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムを原発で再利用するプルサーマル発電について、電気事業連合会は26日、導入する原発をまとめた新たな「プルトニウム利用計画」を正式に発表した。青森県庁で会見した電事連の藤田博文・原子力部部長は「2.....
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 使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムを原発で再利用するプルサーマル発電について、電気事業連合会は26日、導入する原発をまとめた新たな「プルトニウム利用計画」を正式に発表した。青森県庁で会見した電事連の藤田博文・原子力部部長は「2030年度までに12基以上稼働するという目標の実現に向け、各社の連携、協力など、やれることはなんでもやっていく」と強調した。[br][br] 10年9月以来の改定。電事連は当初、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の完成までに示すとしていたが、県が昨年10月の核燃料サイクル協議会で早期策定を要請したことなどから公表を早めた。[br][br] 今回の計画では、東京電力ホールディングスが導入する原発について、「福島第1原発3号機を含む原発3~4基」から「いずれかの原子炉」に記載を変更した。藤田部長は「第1原発の事故で状況が変化したが、プルトニウムを自社で減らすという考えは堅持した」と説明した。[br][br] また、プルトニウム量を核分裂性だけでなく、非核分裂性も含めた表記に改めたことに関しては「国の原子力委員会が18年に海外に『保有量をこれ以上増やさない』と約束した際の表記に合わせた」とした。