青森県内20年の倒産件数44件、過去最少タイ/負債総額70億8千万円

民間信用調査会社の東京商工リサーチ青森支店は6日、青森県内企業の2020年倒産状況をまとめた。負債総額1千万円以上の倒産件数は44件(前年比17件減)で、1972年の統計開始以降、最少だった2017、18年と同数となった。負債総額は前年より.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 民間信用調査会社の東京商工リサーチ青森支店は6日、青森県内企業の2020年倒産状況をまとめた。負債総額1千万円以上の倒産件数は44件(前年比17件減)で、1972年の統計開始以降、最少だった2017、18年と同数となった。負債総額は前年より25億3600万円減の70億8600万円で、過去3番目の少なさだった。[br][br] 負債総額が10億円超の大型倒産は前年と同じ2件。六ケ所村でデータセンター事業を手掛けた青い森クラウドベース(弘前市)が約27億円、青森市のホテル業国際ホテルが約16億円の負債を抱え倒産した。[br][br] 業種別は、サービス業他が13件(前年比2件増)と最多で、製造業(2件増)と卸売業(3件減)が7件で並んだ。前年2桁だった建設業は6件(6件減)、小売業が4件(9件減)。[br][br] 原因別で見ると、不況型倒産(販売不振、既往のしわ寄せ、売掛金回収難)が30件で全体の7割近くを占めた。[br][br] 地域別の最多は青森市の15件(3件減)。八戸市8件(2件減)、三沢市(3件増)、上北郡(1件増)、弘前市(9件減)の各3件と続いた。[br][br] 同支店は、新型コロナウイルスの影響で資金繰りに苦しむ中小企業への支援が本格化し、4月まで前年同月を上回った倒産件数が5月以降6カ月連続で下回るなど小康状態となった―と分析。今後については「先を見通せずに休廃業を選択する企業や、継続的な対応が難しくなった企業を中心に息切れ倒産が相次ぐ可能性は十分考えられる」と推測した。[br][br] 同日公表した20年12月の倒産件数は3件、負債総額は7億2900万円だった。