中型イカ釣り1万3700トン、5年連続前年割れ/20年漁期漁獲上限

水産庁は22日までに、歴史的な不漁がここ数年続いているスルメイカの2020年漁期(20年4月~21年3月)の漁獲上限(TAC)について、漁業種別の配分を公表した。中型イカ釣りは前年比6%減の1万3700トンで、5年連続の前年割れとなった。 .....
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 水産庁は22日までに、歴史的な不漁がここ数年続いているスルメイカの2020年漁期(20年4月~21年3月)の漁獲上限(TAC)について、漁業種別の配分を公表した。中型イカ釣りは前年比6%減の1万3700トンで、5年連続の前年割れとなった。[br] TACは資源回復を目的に毎年、水産庁が設定している。スルメイカ全体では5万7千トン(15%減)で過去最低を更新。ほかの漁業種は小型イカ釣り1万8600トン(7%減)、沖合底引き網1万1千トン(7%減)、大中型巻き網3500トン(5%減)を配分した。[br] 19年漁期のスルメイカの漁獲実績(20年2月末までの速報値)は3万165トンで、19年TAC(6万7千トン)の45%にとどまる。このうち特に、中型イカ釣りは実績2821トン(速報値)で、同年TAC(1万4600トン)の12%と不振を極めた。[br] 八戸港所属の中型船は今季、昨季より1隻少ない20隻が稼働する見込み。5月上旬から北太平洋のアカイカ漁に臨み、秋以降は日本海のスルメイカ漁や三陸沖のアカイカ漁に移るとみられる。