商業捕鯨船団、八戸沖に今季初出漁 

未明に八戸港館鼻岸壁から出漁する小型捕鯨船=22日、八戸市
未明に八戸港館鼻岸壁から出漁する小型捕鯨船=22日、八戸市
32年ぶり再開の商業捕鯨に伴い、宮城県から八戸港に拠点を移した沿岸操業の小型捕鯨船4隻が22日未明、今季初めて八戸沖に出漁した。強風の影響でこの日は捕獲できず約3時間後に帰港。事業者は同日の取材に、今後、むつ市の大畑港も活用するなどし、青森.....
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 32年ぶり再開の商業捕鯨に伴い、宮城県から八戸港に拠点を移した沿岸操業の小型捕鯨船4隻が22日未明、今季初めて八戸沖に出漁した。強風の影響でこの日は捕獲できず約3時間後に帰港。事業者は同日の取材に、今後、むつ市の大畑港も活用するなどし、青森県内を中心に広く鯨肉を販売する方針を示した。[br] 事業者は八戸沖など太平洋沿岸や津軽海峡でミンククジラを狙う。鯨肉は水揚げから解体処理などを経て2日後に市場へ出回る。漁の状況によっては大畑港に水揚げし、陸送する考えもあるという。[br] 今季の沿岸操業は5日から宮城県石巻市の鮎川港を拠点にスタートし、ミンククジラ3頭を捕獲。船団は17日に八戸港入りしたが、しけのため出漁を見合わせていた。八戸拠点の漁は5月末までで、40頭以上の水揚げを目指す。[br] 夏以降は拠点を移し、ツチクジラ漁に切り替える。また、9、10月ごろには再び八戸沖で操業する意向もある。[br] 千葉県に本社を置き、八戸市に鯨肉の処理場を開設している外房捕鯨鮎川営業所(石巻市)の大壁孝之所長(49)は「古くから鯨肉を食べてきたこの地域で商業捕鯨をしたい思いがあった」と、八戸市を拠点に選んだ理由を強調。今後について「ここ数年はイカ不漁が続いている。ぜひ鯨で盛りげたい」と意欲を語った。[br] 水産庁によると、今年のミンククジラの捕獲枠は沿岸操業分100頭、水産庁保留分12頭。未明に八戸港館鼻岸壁から出漁する小型捕鯨船=22日、八戸市