大平洋金属通期決算、売上高27%減の322億円 純利益は8割増

八戸市にフェロニッケルの製造拠点がある大平洋金属(本店・東京)は11日、2021年3月期通期(20年4月~21年3月)の連結決算を発表した。新型コロナウイルス感染症の流行などでフェロニッケル製品の販売数量が伸び悩み、売上高は前期比27・0%.....
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 八戸市にフェロニッケルの製造拠点がある大平洋金属(本店・東京)は11日、2021年3月期通期(20年4月~21年3月)の連結決算を発表した。新型コロナウイルス感染症の流行などでフェロニッケル製品の販売数量が伸び悩み、売上高は前期比27・0%減の322億1700万円に減少した一方、純利益は85・9%増の11億6200万円に伸びた。[br][br] 営業損失は4億9300万円で、前期に計上した18億7900万円から赤字幅を圧縮。投資利益35億3900万円を計上したことにより、経常利益は244・1%増の33億4400万円に伸長した。[br][br] 一方、ニッケル事業の収益性が低位で推移するなど不透明な事業環境を踏まえ、特別損失として18億9600万円の減損損失を計上した。[br][br] 製品の価格形成の指標となるロンドン金属取引所(LME)の適用ニッケル価格は、前半は低調に推移していたが、後半は上昇基調に。ただ、ステンレス鋼業界の需要が縮小した影響で、販売数量は国内、海外向けいずれも前期を下回り、全体で27・1%減少した。[br][br] 22年3月期通期の連結業績予想は、売上高が429億8800万円、営業損益が11億5700万円の赤字、経常利益が12億1500万円、純利益が9億6800万円とした。