【紀州のドン・ファン不審死】覚醒剤、密売人から入手か スマホ位置情報を解析

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助さんの自宅=28日、和歌山県田辺市(共同通信社ヘリから)
 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助さんの自宅=28日、和歌山県田辺市(共同通信社ヘリから)
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん=当時(77)=が2018年に不審死した事件で、県警に殺人容疑などで逮捕された元妻須藤早貴容疑者(25)が同市内で密売人に接触し覚醒剤を入手した疑いがあることが29日、捜査関.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん=当時(77)=が2018年に不審死した事件で、県警に殺人容疑などで逮捕された元妻須藤早貴容疑者(25)が同市内で密売人に接触し覚醒剤を入手した疑いがあることが29日、捜査関係者への取材で分かった。2人のスマートフォンの位置情報を解析し、一致する時間帯があったことが判明した。[br][br] 野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒。県警は須藤容疑者が密売人から覚醒剤を手に入れ、野崎さんに飲ませて殺害した可能性があるとみて捜査している。29日、須藤容疑者を送検した。[br][br] 捜査関係者によると、須藤容疑者は事件前、会員制交流サイト(SNS)で密売人と連絡を取っていたとみられる。2人のスマホの解析から、須藤容疑者と密売人の位置情報の一部が一致。2人が同じ時間に田辺市内の同じ場所にいたとみられる。[br][br] また野崎さん宅の台所や掃除機から覚醒剤が検出されたことも分かった。県警は、須藤容疑者が野崎さんに摂取させるため台所などで覚醒剤を使い、粉末が飛び散った可能性があるとみて調べている。[br][br] 解剖の結果、野崎さんの胃の内容物などからも覚醒剤成分が検出されている。須藤容疑者は事件前、インターネットで覚醒剤について調べていた。 須藤容疑者の逮捕容疑は18年5月24日、野崎さん宅で、殺意を持って致死量の覚醒剤を口から摂取させ、死亡させた疑い。県警は認否を明かしていないが、事件後の任意の事情聴取に関与を否定していたとみられる。 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助さんの自宅=28日、和歌山県田辺市(共同通信社ヘリから)