青森銀行は29日までに、青森県内企業の業況調査(2021年1~3月期)をまとめた。業況を示す企業業況判断指数(BSI)は、前期(20年10~12月期)に比べ2・7ポイント上昇し、マイナス19・1と、2期連続で改善した。製造業の上昇が全体を押し上げた格好。ただ、新型コロナウイルス以前の数値には及ばず、足元では感染拡大が続き、先行きは不透明な状況だ。[br][br] 同行子会社の「あおもり創生パートナーズ」が調査を担当。BSIは前年同期と比べ、業況が「良好」「やや良好」とした企業の割合から「不振」「やや不振」とした割合を差し引いた値。4月上旬に県内中堅企業316社にアンケートを行い、230社(回答率72・8%)から回答を得た。[br][br] 業種別では、製造業がマイナス7・7(前期比21・7ポイント増)と大きく改善。食料品や電子・デバイスが好調だった。[br][br] 非製造業はマイナス22・5(3・0ポイント減)。卸売業はマイナス22・6(5・4ポイント増)、建設業はマイナス2・1(2・8ポイント増)と微増した。一方、小売業は衣服や家具の落ち込みによりマイナス28・1(34・8ポイント減)、運輸・サービス業はマイナス40・0(0・4ポイント減)と低水準が続く。[br][br] 次期(4~6月期)BSIは、今期より5・0ポイント低下のマイナス24・1を見込む。[br][br] また、21年度新卒者採用状況の調査結果も合わせて公表。回答した230社のうち85社(前年度比1社減)が採用を行ったとし、採用者数は計352人(8人減)と前年度並みだった。