メルケル氏後継に与党党首 独総選挙、男女対決の構図

 ベルリンのCDU本部での会合後、記者団と会見するCDUのラシェット党首=19日(ロイター=共同)
 ベルリンのCDU本部での会合後、記者団と会見するCDUのラシェット党首=19日(ロイター=共同)
【ベルリン共同】ドイツ保守与党、キリスト教民主同盟は20日、9月の総選挙後に引退するメルケル首相(66)の後継の首相候補にラシェット党首(60)を選出した。ライバルの環境保護政党「緑の党」は19日に党共同代表の女性アンナレーナ・ベーアボック.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 【ベルリン共同】ドイツ保守与党、キリスト教民主同盟は20日、9月の総選挙後に引退するメルケル首相(66)の後継の首相候補にラシェット党首(60)を選出した。ライバルの環境保護政党「緑の党」は19日に党共同代表の女性アンナレーナ・ベーアボック氏(40)を選出。ラシェット氏とベーアボック氏の男女2人が対決する総選挙の構図が決まった。[br][br] ドイツの政党は首相候補を立てて総選挙に臨む。CDUの支持率は首位だが、ラシェット氏は新型コロナウイルス対策で指導力を示せず、人気が低迷。CDU内から行方を不安視する声も出る。[br][br] 総選挙の台風の目は緑の党だ。支持率でCDUに迫り、ベーアボック氏の下に臨戦態勢を整え、躍進に自信を見せる。CDUから政権を奪取する可能性も浮上する。[br][br] 「首相や大臣の経験は自分にないが、ドイツを新しくするため首相候補になった」。ベーアボック氏は選出後のあいさつで人々に訴え掛けた。[br][br] 緑の党は2018年からベーアボック氏とロベルト・ハベック氏(51)の男女ペアが率い、現実的な政策を進めてきた。気候変動対策だけでなく、米国との関係強化やテロ対策推進なども訴え、若い世代や中道層にも浸透。CDUに次ぐ20%以上の支持率を誇る。[br][br] コロナの感染拡大が続く中、CDUの支持率は落ち込む。ラシェット氏は親メルケル派で、人口が最大の西部ノルトライン・ウェストファーレン州の州首相だが、決断力不足を指摘されてきた。[br][br] CDUは統一会派を組む南部バイエルン州の地域政党、キリスト教社会同盟(CSU)と合同で首相候補を選び、CSUのゼーダー党首(54)も首相候補に立候補したが、CDU幹部会がラシェット氏支持を明確にし、ゼーダー氏は20日、撤退を表明した。 ベルリンのCDU本部での会合後、記者団と会見するCDUのラシェット党首=19日(ロイター=共同)