東通原発、工事完了3年延期の方針/東北電

東北電力が東通原発(東通村)の再稼働の前提となる安全対策工事の完了目標時期を、2021年度から24年度に3年延期する方針であることが19日までに、関係者への取材で分かった。月内にも青森県や村に報告する見通し。原子力規制委員会による新規制基準.....
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 東北電力が東通原発(東通村)の再稼働の前提となる安全対策工事の完了目標時期を、2021年度から24年度に3年延期する方針であることが19日までに、関係者への取材で分かった。月内にも青森県や村に報告する見通し。原子力規制委員会による新規制基準の適合性審査が長期化し、延期は避けられないと判断したとみられる。[br][br] 東北電は14年6月に新基準の審査を申請して以降、目標時期を4度延期しており、今回の延期が決定すれば5度目。前回の延期幅は2年で、3年はこれまでで最長となる。[br][br] 同原発を巡る規制委の審査では、敷地周辺の断層の活動性評価が昨年7月に決着。耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)を定める上で焦点となる「横浜断層」の評価が進むが、津波などの議論も残る。合格時期は見通せず、その後の対策工事の期間も踏まえれば、21年度内という目標達成は困難との見方が強まっていた。[br][br] 一方、東北電は取材に「当社として工事完了時期の見直しを決定した事実はない」としている。[br][br] 同原発は05年12月に営業運転を開始。定期点検のために運転を停止した直後の11年3月に東日本大震災が発生。そこから10年超にわたって停止している。