「イベント開催の可否検討を」 コロナ対策で三村知事

イベント開催の可否について再考を求める三村申吾知事(左)=9日、青森県庁
イベント開催の可否について再考を求める三村申吾知事(左)=9日、青森県庁
青森県の三村申吾知事は9日、新型コロナウイルスに関する危機対策本部会議で、今春に予定される観光イベントについて「主催者は地域の感染状況などを踏まえ、改めて開催の可否を判断してほしい」と述べた。これまでの「やめた方がいいという段階ではない」と.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県の三村申吾知事は9日、新型コロナウイルスに関する危機対策本部会議で、今春に予定される観光イベントについて「主催者は地域の感染状況などを踏まえ、改めて開催の可否を判断してほしい」と述べた。これまでの「やめた方がいいという段階ではない」との認識を変え、中止を含めた慎重な判断を主催者に求めた格好だ。[br][br] 県は3月に示したイベントの新型コロナ対策を定めたガイドラインで▽県内複数圏域でクラスター(感染者集団)が発生▽県外で感染が継続的に拡大―という状況を、イベント中止の判断基準となる「レベル4」に当たると定めている。[br][br] 県観光国際戦略局の堀義明局長は取材に「レベル4に相当すると認めざるを得ない状況」としつつ、「まだ春祭りまで期間があるため、目安としては中止だが、収束するのか、感染が続くのか慎重に見極める必要がある」と述べるにとどめた。[br][br] ただ、「春祭りで感染拡大が起これば、夏祭りが開催できなくなる」と危機感もにじませる。今月14日には市町村などの春祭り関係者を対象としたリモートでの意見交換会を開き、十分な感染防止策が講じられているか確認する予定だ。[br][br] 一方、以前から「(春の)イベント開催は推奨できない」と警鐘を鳴らす、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「医療が逼迫してからでは遅い。その手前での決断が大事だ」と、イベント開催が難しい状況にあると強調した。イベント開催の可否について再考を求める三村申吾知事(左)=9日、青森県庁