北海道新幹線シートに宅配便 新函館北斗―新青森間で

 北海道新幹線の座席に載せられた荷物=24日夜、新函館北斗駅
 北海道新幹線の座席に載せられた荷物=24日夜、新函館北斗駅
物流大手の佐川急便とJR北海道は24日、宅配物を北海道新幹線の座席に載せて運ぶ「貨客混載」の事業を、新函館北斗―新青森間の約150キロで開始した。国土交通省によると、新幹線の座席を使うのは全国初。 第1便は午後9時57分発の「はやて100号.....
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 物流大手の佐川急便とJR北海道は24日、宅配物を北海道新幹線の座席に載せて運ぶ「貨客混載」の事業を、新函館北斗―新青森間の約150キロで開始した。国土交通省によると、新幹線の座席を使うのは全国初。[br][br] 第1便は午後9時57分発の「はやて100号」で輸送。佐川急便のドライバー2人が荷物の入った青色の輸送ボックス4箱を8号車の4座席に置いた。1時間後の午後11時ごろ、新青森に到着した。[br][br] 新函館北斗では出発式が開かれ、JR北海道の島田修社長は「事業を定着させ、今後拡大していきたい」と抱負を語った。佐川急便の本村正秀社長は「輸送ネットワークを進化させ、お客さまの期待に応えられるよう努力したい」と話した。[br][br] 平日の乗車率が低く、乗客に影響がない上り列車1本を使い、一般の顧客から集荷した宅配物を扱う。従来のフェリー輸送に比べ、新幹線は半日早くなる。JR北海道も空席を有効活用できるため、2019年夏から検討を始め、今年1月に実車で検証していた。[br][br] 今後はJR東日本とも連携し、北海道の鮮魚や駅弁などを新幹線で東京駅に運ぶ事業も検討している。[br][br] 貨客混載はバスやタクシーで導入が進む。新幹線でも、すでにJR東日本が客室とは別の車内販売のワゴン車などを入れる準備室を使って実施している。 北海道新幹線の座席に載せられた荷物=24日夜、新函館北斗駅