県に移管される金矢工業団地(六戸)、分譲率いまだ4割 

金矢工業用地の案内図。造成事業は2021年度末までに青森県に移管される=28日、六戸町
金矢工業用地の案内図。造成事業は2021年度末までに青森県に移管される=28日、六戸町
青森県新産業都市建設事業団(理事長・三村申吾知事)は今月、六戸町の金矢工業用地造成事業を県に移管し、2021年度末で解散する方針を示した。金矢工業用地は分譲開始から今年で45年目となるが、分譲率は現在、約4割にとどまっている。県産業立地推進.....
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 青森県新産業都市建設事業団(理事長・三村申吾知事)は今月、六戸町の金矢工業用地造成事業を県に移管し、2021年度末で解散する方針を示した。金矢工業用地は分譲開始から今年で45年目となるが、分譲率は現在、約4割にとどまっている。県産業立地推進課は、22年度内に見込まれる上北自動車道の全線開通効果を生かし、さらなる企業誘致の促進に力を入れたい考えだ。[br][br] 町北部にある同工業用地は、総面積約100・4ヘクタール、分譲用地は約74・3ヘクタール。県の企業優遇支援制度である「県産業立地促進費補助金」では、同工業用地のみ土地の取得経費の補助対象とするなど、手厚い措置が講じられている。[br][br] 県と町は誘致のアピールを続けているが、現在、約6割の未分譲地が残っている。同課は「首都圏の企業にとって、交通アクセスの不便さがネックとなっているのでは」と分析する。[br][br] 県はこの状況を打開する材料として、22年度内に見込まれる上北道の全線開通や同団地に近い三沢空港の活用を挙げる。[br][br] 特に上北道は今年、全線開通予定の三陸沿岸道路と合わせて、大きな物流の変化をもたらす可能性があり、県は「都市圏とのつながりが増せば企業が注目してくれるのでは」と期待を込める。[br][br] 造成事業の県の継承について、同課は「これまで通り、町と連携して企業誘致に努める」と強調。町産業課は「引き続き、誘致を進めていきたい」としている。金矢工業用地の案内図。造成事業は2021年度末までに青森県に移管される=28日、六戸町