野辺地町、24年度に財政調整基金ゼロに 町長「節約努め改善」

野辺地町の財政見通しなどについて説明する野村秀雄町長=20日、野辺地町役場
野辺地町の財政見通しなどについて説明する野村秀雄町長=20日、野辺地町役場
野辺地町は20日、2024年度までの中期財政見通しを明らかにした。24年度に財政調整基金がほぼゼロになることが想定されるため、町は歳入に見合った財政運営への転換を図り、健全化対策に取り組む方針を示した。 同日、町役場で開かれた町議会議員全員.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 野辺地町は20日、2024年度までの中期財政見通しを明らかにした。24年度に財政調整基金がほぼゼロになることが想定されるため、町は歳入に見合った財政運営への転換を図り、健全化対策に取り組む方針を示した。[br][br] 同日、町役場で開かれた町議会議員全員協議会で説明した。[br][br] 町によると、他市町村に比べて公共施設の維持管理費が多いほか、今後、役場新庁舎や統合小学校など大型工事が見込まれていることなどが要因で、歳出が歳入を上回る状況が今後続く見通し。財政調整基金を繰り入れて穴埋めする考えだが、早ければ基金は24年度に底をつき、25年度からは一般会計の実質収支が赤字に転落する可能性がある。[br][br] 加えて、19年度決算では財政構造の弾力性を示す経常収支比率が102・9%と100%を上回っており、財政状況には黄信号がともっている。[br][br] このため、町は経常収支比率改善プロジェクトチームを設置。職員で構成するメンバーからは、採用職員数の削減や公共施設管理態勢の見直しなどが意見として出されているという。今後、町の財政運営に反映される。[br][br] 野村秀雄町長は取材に「すぐにとは行かないが毎年少しずつ節約に努めて、改善したい。町民には心配をかける状況だが、丁寧に説明する」と語った。野辺地町の財政見通しなどについて説明する野村秀雄町長=20日、野辺地町役場