青森県知事や六ケ所村長が談話発表／再処理工場の審査合格受け

2020年7月30日 6:30

使用済み核燃料再処理工場の審査合格を受け、青森県の三村申吾知事と工場が立地する六ケ所村の戸田衛村長は２９日、談話を発表し、歓迎の意向を示した上で安全確保の最優先を事業者の日本原燃に求めた。反核燃団体は審査自体が適正でなかったとして合格の撤回.....

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　使用済み核燃料再処理工場の審査合格を受け、青森県の三村申吾知事と工場が立地する六ケ所村の戸田衛村長は２９日、談話を発表し、歓迎の意向を示した上で安全確保の最優先を事業者の日本原燃に求めた。反核燃団体は審査自体が適正でなかったとして合格の撤回を訴え、「そもそも核燃料サイクルは国策として成立していない」と反発した。[br]　三村知事は「工場の基本的設計方針の妥当性が確認されたと受け止めている」とコメント。原燃に対し、「さらなる安全性の向上に向け、自ら一層の責任と使命感を持って不断の努力を続けていただきたい」と注文した。[br]　戸田村長は「サイクル施設との共存共栄を掲げる本村として大きな一歩だ」と歓迎した上で、原燃が実施する安全対策工事などが着実に行われるかを注視する考えを示した。[br]　一方、核燃サイクル阻止１万人訴訟原告団の浅石紘爾代表は同日、八戸市内で会見。「原子力規制委員会の審査は結論ありき。原燃に何度も補正の助言をするなど極めて偏った審査であり、手続き的にも無効」と批判し、審査書の撤回を求めた。[br]　規制委には抗議文を提出し、今後については「司法の場で許可の不当性や違法性、施設の危険性などを徹底的に追及していく」と話した。