ITER内の三重水素蓄積量の測定に成功

国際熱核融合実験炉(ITER)の関連研究を行う六ケ所村の量子科学技術研究開発機構六ケ所核融合研究所は1日、炉内で発生する金属微粒子の燃料蓄積量の測定などに初めて成功したと発表した。実験に悪影響を与える可能性がある炉内の燃料蓄積量の把握に貢献.....
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 国際熱核融合実験炉(ITER)の関連研究を行う六ケ所村の量子科学技術研究開発機構六ケ所核融合研究所は1日、炉内で発生する金属微粒子の燃料蓄積量の測定などに初めて成功したと発表した。実験に悪影響を与える可能性がある炉内の燃料蓄積量の把握に貢献するとしている。[br] 同研究所によると、核融合の燃料となる三重水素は放射能を持っており、燃焼しきれなかった分は炉内の金属微粒子や炉壁などに蓄積するという。 炉内は密閉されていて安全だが、事故など万が一の事態に備え、ITER内の蓄積量は1キロ未満で管理するとしている。この安全管理のため、炉内の金属微粒子への蓄積量に対する実験データが求められていた。[br] 同研究所は日欧共同で研究を実施。ITERと同じ金属材を炉壁などに使用している英国の核融合実験装置「JET」を用いて実験し、試料を同研究所に輸送して分析した。新たな分析法の確立によって微粒子の蓄積量を把握するとともに、微粒子の発生状況なども明らかにしたという。