十和田３人心中／一家にいったい何が―。周辺住民ら動揺

2020年6月19日 7:30

父親と祖父が遺体で見つかった山林付近。駐車場には規制線が張られた＝１８日午後９時半ごろ、十和田市法量

農業を頑張っていた一家に一体何が―。１８日に十和田市深持の民家で農業の２９歳男性が絞殺され、その後、父親と祖父が山中で遺体で発見された事件は、一家を知る付近住民に衝撃を与えた。住民たちは、一家が熱心に農業に取り組む姿をずっと見てきただけに「.....

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　農業を頑張っていた一家に一体何が―。１８日に十和田市深持の民家で農業の２９歳男性が絞殺され、その後、父親と祖父が山中で遺体で発見された事件は、一家を知る付近住民に衝撃を与えた。住民たちは、一家が熱心に農業に取り組む姿をずっと見てきただけに「思い当たることがない。どうしてこんなことになってしまったのか」と動揺を隠せない様子だ。[br]　付近住民によると、一家は男性は父親、母親、祖父の４人で暮らし、農家を営んでいた。２０１８年に男性と父親、母親の３人が家族経営協定を調印し、新聞などマスメディアにもその様子が取り上げられた。当時、父親は本紙の取材に「息子は子どもができて、農業に対して意欲を見せている」と幸せそうなコメントを寄せていた。[br]　付近住民からは、父親について「真面目でこつこつと仕事をするタイプ」だという声が聞かれた。農作業についてよくアドバイスをもらっていたという女性（７５）は「気さくな人で、とても親切な人」と話した。[br]　また、近所の男性（６５）は「父親とは４、５日前に地域の集まりで顔を合わせたが、その時はいつも通りに見えた。どうしてこんなことに」とショックな様子だった。[br]　一方、殺害された男性は時々、寝込むこともあったといい、ある住民は「体調を崩していたようだ」と話した。[br]　中学時代の同級生の男性（３０）は「目立つタイプではないが、話せば良い人だった。何かトラブルでもあったのだろうか」と険しい表情。[br]　父親と農業仲間という６０代男性は「奥さんが一人になってしまった。広い畑もあるし、心配だ」と話していた。父親と祖父が遺体で見つかった山林付近。駐車場には規制線が張られた＝１８日午後９時半ごろ、十和田市法量