【どうなるワクチン住民接種】(9)変異株の影響は

 主な新型コロナウイルスの変異株
 主な新型コロナウイルスの変異株
新型コロナウイルスのワクチンは「変異株」の対応も課題となります。 Q 変異株とは? A 遺伝情報の一部が変化したウイルスのことです。ウイルスが変化すること自体は珍しいことではなく、新型コロナにも多くあります。ただ英国株、南アフリカ株、ブラジ.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 新型コロナウイルスのワクチンは「変異株」の対応も課題となります。[br][br] Q 変異株とは?[br][br] A 遺伝情報の一部が変化したウイルスのことです。ウイルスが変化すること自体は珍しいことではなく、新型コロナにも多くあります。ただ英国株、南アフリカ株、ブラジル株というタイプは感染力が強い恐れがあり、国が監視しています。[br][br] Q ワクチンは効くのかな。[br][br] A 日本で最も多い英国株に対しては、国内で使われている米国のファイザー社製を含めて、大きな影響はないと考えられています。一方で南ア株では、英国のアストラゼネカ製ワクチンなど、一部のワクチンで効果が落ちるかもしれないとの研究結果が出ています。[br][br] Q なぜ?[br][br] A 変異の中でも、南ア株やブラジル株にある「E484K変異」は、ウイルスに対する免疫の働きを弱める可能性があります。ワクチンが効きにくくなるだけでなく、一度感染した人でも再び感染しやすくなる恐れが指摘されています。この二つ以外にも、感染力は強くないとみられますがE484K変異がある変異株が国内で報告されています。[br][br] Q 少し心配かも。[br][br] A 製薬会社も対応に乗り出しました。変異株に合わせてワクチンを改良するほか、ワクチンの追加接種をすることで、十分な免疫効果を出せるようになると考えています。またファイザーのワクチンは臨床試験で90%以上の有効性が確認されており、インフルエンザワクチンと比べても、とても高い効果が期待できます。多少効果は落ちるかもしれませんが、接種する意義は十分にあると専門家は話しています。 主な新型コロナウイルスの変異株