新型コロナウイルスのワクチン接種が国内で進む中、副反応にも関心が集まっています。[br][br] Q どんな症状が報告されているの?[br][br] A 厚生労働省研究班の医療従事者ら約2万人を対象にした調査によると、日本国内で接種されている米ファイザーのワクチンは、発熱や接種部位の痛み、頭痛、だるさが目立ちます。症状が出るのは接種の翌日が多く、3日以内に回復する例が多いようです。[br][br] Q 1回目と2回目で症状に違いはあるの?[br][br] A 2回目接種後の発熱は38・1%に上り、1回目の3・3%に比べて顕著に増えました。ただ65歳以上の2回目接種後は9%で他の世代より低くなっています。他の症状も同様です。一方、若年者や女性は高い傾向がみられました。[br][br] Q 副反応が出たらどうすればいい?[br][br] A 2日以上熱が続くなどした場合は、医療機関への受診や相談を検討してください。[br][br] Q アナフィラキシーの事例もあると聞きます。[br][br] A 短時間で現れる重いアレルギー反応のことですね。複数の臓器でじんましん、腹痛、嘔吐(おうと)、息苦しさといった症状が急に起こります。血圧が低下したり、意識がなくなったりするような特に重い症状が出た場合「アナフィラキシーショック」と呼びます。[br][br] Q どれくらいの頻度で起きるの?[br][br] A 厚労省の専門部会によると、国内の約110万回の接種に対し、アナフィラキシーの報告は79件でした。ほぼ全員が回復しており「現時点で安全性に重大な懸念はない」と評価しています。もしアナフィラキシーが出た場合は、すぐにアドレナリン注射などで治療します。