死亡10日前から水のみか/福岡5歳児餓死

福岡県篠栗町で5歳だった男児が餓死し、保護責任者遺棄致死の疑いで母親の碇利恵容疑者(39)と知人の赤堀恵美子容疑者(48)が逮捕された事件で、男児は死亡前、水しか与えられない日が連続で約10日間あったことが8日、捜査関係者への取材で分かった.....
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 福岡県篠栗町で5歳だった男児が餓死し、保護責任者遺棄致死の疑いで母親の碇利恵容疑者(39)と知人の赤堀恵美子容疑者(48)が逮捕された事件で、男児は死亡前、水しか与えられない日が連続で約10日間あったことが8日、捜査関係者への取材で分かった。[br][br] 県警は2019年8月ごろから始まった赤堀容疑者による食事制限中、他にも断続的に食事を取れない日があったとみて、経緯を調べている。[br][br] 捜査関係者によると、碇容疑者の三男翔士郎ちゃんは20年3月下旬には重度の低栄養状態に陥っていたとみられ、4月18日に死亡した。しょうゆと水を混ぜたものだけを口にする日もあった他、無断でパンなどを食べた際には赤堀容疑者から「この泥棒」などと叱責しっせきされ、食事をさらに抜かれる罰を受けたという。死亡時の体重は平均の半分ほどの10キロ前後だった。[br][br] また死亡当日、碇容疑者から「翔士郎ちゃんの様子がおかしい」と呼び出された赤堀容疑者が状態を確認した上で「大丈夫。寝かせておけ」などと言って立ち去っていたことも捜査関係者への取材で判明した。[br][br] 同日夜遅くに翔士郎ちゃんが息をしていないことに気付いた碇容疑者が再び赤堀容疑者に連絡。赤堀容疑者は夫とともに駆け付け、夫が119番したという。[br][br] 県警によると、碇容疑者は容疑を認めているが、赤堀容疑者は生活費を詐取したとする詐欺罪も含め、関与について全面的に否認している。[br][br] 逮捕容疑は昨年4月18日、篠栗町のマンションの一室で、翔士郎ちゃんに十分な食事を与えず放置し、死亡させた疑い。