八戸三社大祭、神事祭礼のみ 2年連続で神社行列・合同運行見送り 

八戸三社大祭の規模縮小を決めた運営委員会の全体会議=11日、八戸市
八戸三社大祭の規模縮小を決めた運営委員会の全体会議=11日、八戸市
八戸三社大祭運営委員会(塚原隆市会長)は11日、八戸市のユートリーで全体会議を開き、今年の三社大祭(7月31日~8月4日)の神社行列や山車の合同運行を取りやめる方針を決めた。前夜祭と後夜祭での山車展示、中日の夜間山車運行も見送る。龗、長者山.....
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 八戸三社大祭運営委員会(塚原隆市会長)は11日、八戸市のユートリーで全体会議を開き、今年の三社大祭(7月31日~8月4日)の神社行列や山車の合同運行を取りやめる方針を決めた。前夜祭と後夜祭での山車展示、中日の夜間山車運行も見送る。龗、長者山新羅、神明宮の3神社の例祭や祭典は境内で執り行う。規模縮小での開催は、発祥300年目だった昨年に続き2年連続。[br][br] 新型コロナウイルスの感染が拡大する状況を踏まえ、市民や観光客の健康・安全面などを考慮し判断した。長者山新羅神社で8月2日(中日)に行われる伝統武技の加賀美流騎馬打毬や、市庁前市民広場を会場とする「おまつり広場」(同2~4日)も実施しない。[br][br] 一方、3神社の神事祭礼は、龗神社が例祭、長者山新羅神社が「神輿渡御中止奉告祭」をそれぞれ同2日午前11時から開催。神明宮は「神輿渡御休止奉告祭」を同1日午後1時から行う。[br][br] 11日の会議には約30人が出席。各神社やはちのへ山車振興会などの関係者がそれぞれ意見を述べた。規模縮小に対する出席者からの異論は出なかった。[br][br] 運営委によると、これまでの話し合いで神社や山車組の関係者からは「子どもが参加する上で学校や保護者、地域の理解が得られない」「市内事業所に勤務する山車組スタッフが勤務先で感染リスク軽減を指示される中では、山車の制作は難しい」などの意見が上がったという。[br][br] 塚原会長は会議後の取材に「昨年12月から再三、開催に向けた議論を重ねてきたが、残念ながらコロナの収束には至っていない。来年こそは開催したい」と述べた。[br][br] 小林眞市長は「安全安心を最優先に考えた決断はやむを得ない。国や県と連携し、地域経済対策事業に積極的に取り組む」とのコメントを出した。[br][br] 八戸三社大祭は青森県南地方最大の祭り。はちのへ山車振興会によると、合同運行などの祭り参加者は約4千人に上る。2019年の期間中の入り込み数は107万人だった。八戸三社大祭の規模縮小を決めた運営委員会の全体会議=11日、八戸市