理事・監事候補者全人事否決 候補者選出で不満生じる 青森県農協中央会

青森県農協中央会(阿保直延会長)は12日に青森市で開いた役員推薦会議で、6月の改選で役員となる理事候補者8人と、監事候補者3人の全人事を否決した。関係者によると、事前に行われた五所川原地区の組合長会議で理事候補者選出を巡る対立があり、一部の.....
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 青森県農協中央会(阿保直延会長)は12日に青森市で開いた役員推薦会議で、6月の改選で役員となる理事候補者8人と、監事候補者3人の全人事を否決した。関係者によると、事前に行われた五所川原地区の組合長会議で理事候補者選出を巡る対立があり、一部の役員間で不信感が広がったことが影響したとみられる。[br][br] 否決されたのは八戸農協の山美喜正組合長など県内10農協の組合長と、5日の理事候補者会議で常務職を解任された小山主税理事。役員推薦会議は非公開で行われた。推薦委員5人のうち、最低でも4人の賛成が必要となるが、誰も得られなかった。[br][br] 関係者によると、全員否決の要因として、9日に開かれた五所川原地区の組合長会議が関連しているという。[br][br] 同地区は、つがるにしきた農協(泉谷利幸組合長)、ごしょつがる農協(斉藤勝德組合長)で構成し、それぞれ理事と監事のポストを分けている。[br][br] 理事候補者の決定権を持つ阿保会長が、理事続投を望んでいた泉谷氏を次期役員の理事候補者に選ばず、斉藤氏を選んだ。競合した際は同中央会の規定で阿保会長が決めることになっており、監事候補者となった泉谷氏は周囲に不満を漏らしていたという。[br][br] 阿保会長は斉藤氏を理事候補者に選んだ理由として、次期会長と副会長の候補者要件である今年3月末時点で70歳未満という年齢基準を挙げた。泉谷氏は70歳に達しているが、斉藤氏は70歳を超えていない。阿保会長は会長と副会長になれる人を理事に置くべきだとの見方を示し、「真っ当な形で判断した」と話した。[br][br] 理事、監事候補者選出に関する今後の予定は未定で、同中央会関係者は「このような状況になり残念だ。組合員からのバッシングは免れない。落としどころを決めて早く選び直してほしい」と肩を落とした。