青森県は11、12の両日、県内で新たに計18人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。保健所管内別は八戸市と青森市が各7人、弘前3人、上十三1人。八戸市では、市立小学校で教職員7人と児童1人が感染するクラスター(感染者集団)が発生し、関連を含めれば感染規模は計10人に上った。現時点での検査対象者は百数十人で、200人を超える可能性もある。青森市でも新たな飲食店クラスターが発生した。県内の感染者数は累計1177人となった。[br][br] 八戸市によると、クラスターが発生した小学校では9日までに、教職員3人とその同居人1人の陽性が判明。9日は臨時休校し、10、11の両日で消毒作業を実施した。引き続き12~23日の臨時休校も決めた。6日は2~6年生が出校し、入学式が行われた7日は全校児童が登校したという。[br][br] 11日に市庁で会見した伊藤博章教育長は、春休み期間や新学期が始まったばかりの時期は教職員と児童が接触する場面が普段よりも少ないとし、「(陽性の教職員と)接触があった児童は限られているのではないか」との見解を示した。[br][br] 市内で11、12の両日に発表された陽性者は10~50代の男女計7人(症状は軽症6人、調査中1人)。小学校での感染は5人で、うち4人が教職員、残る1人が10代(性別非公表)の児童だった。50代女性教職員の同居人である50代男性の感染も確認された。[br][br] このほか、クラスターが発生した市内の教育保育施設の関連で10代(性別非公表)1人の感染が判明。クラスター感染者は16人、関連含め計28人となった。[br][br] 新たにクラスターが発生した青森市内の飲食店では12日までに、従業員と利用客計6人の感染が確認された。内訳は、同市の20~30代男女5人と弘前管内の20代男性。このうち、既に陽性が判明していた30代男性は、大規模クラスターが起きた同市の障害者施設で感染が確認された人の知人だった。市によると、接待を伴う飲食店ではない。[br][br] 12日に発表された同市の新規感染者は飲食店クラスターに絡む4人のほか、70代男性、50代女性、70代女性の3人。70代男性は障害者施設クラスターに関係しており、感染規模は関連を含め計107人となった。[br][br] 上十三管内で陽性が判明した40代女性は、趣味の場を通して発生した同管内のクラスターに関連する。規模は関連含め計17人。[br][br] 弘前管内の3人は、青森市の飲食店クラスターに関わる1人のほか、20代女性と60代女性の2人。感染経路は分かっていない。