日本最大の新型客船建造へ/「飛鳥」有する日本郵船

 クルーズ船「飛鳥2」=2020年11月、横浜港
 クルーズ船「飛鳥2」=2020年11月、横浜港
日本を代表する豪華客船「飛鳥2」を持つ日本郵船グループが、日本船籍で最大となる新型客船の建造を計画していることが31日、分かった。関係者によると、地方銀行など30行の協調融資を中心に710億円を確保し、2025年の完成を目指す。新型コロナウ.....
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 日本を代表する豪華客船「飛鳥2」を持つ日本郵船グループが、日本船籍で最大となる新型客船の建造を計画していることが31日、分かった。関係者によると、地方銀行など30行の協調融資を中心に710億円を確保し、2025年の完成を目指す。新型コロナウイルスのワクチン普及による感染収束を見据えて積極投資を進め、国内客らのクルーズ旅行需要を取り込む考えだ。[br][br] 日本郵船子会社で運航を担う郵船クルーズ(横浜市)が31日午後に発表する。飛鳥2は1990年建造で老朽化が目立っており、新型船を建造するかどうかが注目されていた。[br][br] 新型客船は、5万~10万トンの規模で調整。「飛鳥2」の5万444トンは上回る計画だ。環境への負荷を抑えるため、エンジンは燃焼時の二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)の排出量が比較的少ない液化天然ガス(LNG)を燃料とする。[br][br] 新型コロナ対策としては船内の空気と外気を入れ替える換気設備や、触らずに操作できるエレベーターなどの導入も予定しているという。[br][br] 710億円のうち、福岡銀行や横浜銀行など地銀29行と大手の三井住友信託銀行から総額600億円を借り入れる。残る110億円は金融市場から調達する。融資する地銀は新型船が各地を巡ることで、地域経済の活性化に役立つと判断した。 クルーズ船「飛鳥2」=2020年11月、横浜港