「質の高い申請書を」RFSに苦言/規制委、設工認審査始まる

テレビ会議システムを使って審査に当たる原子力規制委員会の審査チーム(左側)=23日、東京都内
テレビ会議システムを使って審査に当たる原子力規制委員会の審査チーム(左側)=23日、東京都内
原子力規制委員会は23日、昨年11月に新規制基準適合への審査に合格した使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)について、安全対策工事の着手に必要な詳細設計認可(設工認)の審査会合を初めて開いた。規制委側は、リサイクル燃料貯蔵(RFS)の申請書類.....
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 原子力規制委員会は23日、昨年11月に新規制基準適合への審査に合格した使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)について、安全対策工事の着手に必要な詳細設計認可(設工認)の審査会合を初めて開いた。規制委側は、リサイクル燃料貯蔵(RFS)の申請書類に記載漏れなどの不備があることを指摘し、「質の高い申請書を準備してもらう必要がある」と苦言を呈した。[br][br] 操業開始時期を暫定的に2021年度と見込むRFSは、「後段規制」の一環として設工認を受けた上で、過去の審査で説明してきた対策工事を完了しなければならない。[br][br] 2分割で申請を予定するRFSは2月に初回分を提出し、この認可と2回目の申請を21年度はじめに想定する。原発と違って重大事故対策を求められず、貯蔵に特化した特性から「しっかりやれば見落としなくできる」(原子力規制庁幹部)との声も規制委内部で上がる一方、申請書を巡る不手際によって順調に進むかは不透明だ。[br][br] 会合の中で審査チームは初回申請に関し、津波襲来時に放射線量を計測する可搬型設備などが申請対象として抽出されていなかったミスがあると指摘。さらに、これまで審査対応の遅さを度々批判してきた中で、今回も当初の見通しから申請時期がずれ込んだ点を重く見た山中伸介委員は「原子力に関わる企業として緊張感を持ってほしい」と反省を促した。テレビ会議システムを使って審査に当たる原子力規制委員会の審査チーム(左側)=23日、東京都内