関電社長、むつ市案提示 中間貯蔵２３年までに確定

関電社長、むつ市案提示　中間貯蔵２３年までに確定

2021年2月13日 5:30

　中間貯蔵施設を巡る構図

関西電力の森本孝社長は１２日、福井県庁で杉本達治知事と面談し、関電原発の使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外候補地は、２０２３年末を最終期限として確定させると表明した。むつ市の施設を電力各社で共同利用する案を選択肢の一つとして提示.....

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　関西電力の森本孝社長は１２日、福井県庁で杉本達治知事と面談し、関電原発の使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外候補地は、２０２３年末を最終期限として確定させると表明した。むつ市の施設を電力各社で共同利用する案を選択肢の一つとして提示。杉本知事は前向きに受け止め、運転開始から４０年超の福井県内にある原発３基の再稼働に向け、議論を始める考えを示した。[br][br]　森本社長は面談で「期限までに確定できない場合は３基の運転はしないという不退転の決意だ」と強調した。ただ、むつ市の宮下宗一郎市長は、電気事業連合会が提案した共同利用案に反発しており、実現する見通しは立っていない。[br][br]　面談に同席した資源エネルギー庁の保坂伸長官は「できる限り早く、青森県とむつ市に政策的な視点から説明したい」と述べた。[br][br]　杉本知事は「２０年ごろ」とされていた確定時期が明示されたことを評価。面談後には「再稼働の議論に入る前提条件をクリアした」と述べ、１６日から始まる県議会で議論を促すと明らかにした。[br][br]　面談にオンラインで参加した梶山弘志経済産業相は「関電と一緒に使用済み燃料政策に取り組む」と杉本知事に約束し、再稼働への理解を求めた。梶山経産相はその後、福井県美浜町の戸嶋秀樹町長ともオンラインで面談。戸嶋町長は週明けにも、４０年超の美浜原発３号機の再稼働に同意を表明すると述べた。[br][br]　関電はこれまで県外候補地を２０年ごろに確定し、３０年ごろに施設を操業する計画だった。以前も候補地を１８年中に提示すると福井県に約束し、延期した経緯がある。　中間貯蔵施設を巡る構図

関電社長、むつ市案提示 中間貯蔵２３年までに確定

関電社長、むつ市案提示　中間貯蔵２３年までに確定