原燃、トラブル対応事例集公表 再処理工場合格受け

日本原燃は27日、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準の審査に合格したことを踏まえ、トラブルへの対策などをまとめた新たな「トラブル対応事例集」をホームページに公開した。今後、立地地域の住民に対する広報活動で活用する方針。 事例集.....
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 日本原燃は27日、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準の審査に合格したことを踏まえ、トラブルへの対策などをまとめた新たな「トラブル対応事例集」をホームページに公開した。今後、立地地域の住民に対する広報活動で活用する方針。[br][br] 事例集は2004年のウラン試験と、06年の試運転(アクティブ試験)の開始時に作成。東京電力福島第1原発事故前の11年1月を最後に改定作業が止まっていた。[br][br] 今回の事例集では、▽高レベル放射性廃液の漏えい▽長期間にわたる未点検に起因する非常用電源建屋への雨水流入―といった計19件の工場運営に影響を与えた過去のトラブルと対策を列挙。計236例の軽微なトラブルの項目では、長期間停止している機器を稼働した際に想定されるトラブルを明示化した。[br][br] 事例集とは別に、高レベル廃液が沸騰して放射性物質を放出する「蒸発乾固」といった重大事故への対策もまとめた。[br][br] 27日に青森市で会見した増田尚宏社長は「事業説明会や訪問活動、視察会などの機会に、コミュニケーションツールとして活用したい」と話した。