【八戸西―福島商】エース福島、投打で躍動

2020年10月16日 9:00

【２回戦・福島商―八戸西】先発し、７回６安打３失点と好投した八戸西の福島蓮＝１５日、石巻市民

秋の県大会からチームを牽引してきた絶対的エース・福島蓮が、東北大会初戦でも躍動した。マウンドでは序盤こそ強打の相手に先制を許したものの、四回以降は無失点の粘投。打席では３打点をマークした。「味方打線が取り返してくれると信じて投げた。変化球を.....

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　秋の県大会からチームを牽引してきた絶対的エース・福島蓮が、東北大会初戦でも躍動した。マウンドでは序盤こそ強打の相手に先制を許したものの、四回以降は無失点の粘投。打席では３打点をマークした。「味方打線が取り返してくれると信じて投げた。変化球を織り交ぜ、要所を抑えられた」と涼しい顔だった。[br][br]　直球が高めに浮くなど「決して調子がいいわけではなかった」。それでもカウントが悪くなった打者に対しては、投球動作をワインドアップからセットポジションに変えるなど工夫を凝らし「低めの制球を意識した」。[br][br]　六回は無死から連打を浴びてピンチに立たされたが、後続をしっかり打ち取るなど「背番号１」らしいパフォーマンスを披露。小川貴史監督は「課題だった外角の出し入れもできていた。頼りになる丁寧な投球だった」と、身長１８８センチ右腕に目を細めた。[br][br]　１点ビハインドの四回にはバットで自らを援護。１死満塁で迎えた打席で２球目の直球を振り抜くと、打球は中堅手のグラブをかすめ、勝利を大きく引き寄せる走者一掃の二塁打となった。「仲間が作ってくれたチャンスを生かせて良かった」と晴れやかな表情を浮かべた。[br][br]　春夏通じて“聖地”は未経験の八戸西。投打がかみ合っての初戦突破に、福島は「チームの流れも良くなった。この勢いで優勝を目指して戦っていく」と力を込めた。【２回戦・福島商―八戸西】先発し、７回６安打３失点と好投した八戸西の福島蓮＝１５日、石巻市民