十和田市奥瀬に風力発電所計画 市民団体は景観保護求める

歴史的景観などを守るよう要望した中川一樹会長(中央)=30日、十和田市役所
歴史的景観などを守るよう要望した中川一樹会長(中央)=30日、十和田市役所
日本風力開発(東京)が十和田市奥瀬の惣辺放牧場と奥瀬放牧場の周辺に最大出力18万キロワットの風力発電施設の建設を計画していることが30日、分かった。一方、同市の市民グループ3団体は同日、小山田久市長宛てに建設予定地の歴史的景観などを守るよう.....
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 日本風力開発(東京)が十和田市奥瀬の惣辺放牧場と奥瀬放牧場の周辺に最大出力18万キロワットの風力発電施設の建設を計画していることが30日、分かった。一方、同市の市民グループ3団体は同日、小山田久市長宛てに建設予定地の歴史的景観などを守るよう求める要望書を提出した。[br][br] 同社によると、事業名は「(仮称)惣辺奥瀬風力発電事業」。出力3千~4200キロワットの風力発電施設を最大43基設置する。設置予定区域は約1075ヘクタールで、2024年9月に着工し、28年11月の営業運転開始を見込んでいる。[br][br] この日に要望したのは、NPO法人十和田歴史文化研究会(小笠原カオル理事長)、十和田湖伝説の伝え方を考える会(中川一樹会長)、十和田湖自然ガイドクラブ(同)。中川会長らが市役所を訪れ、企画財政部と議会事務局に要望書をそれぞれ提出した。[br][br] 要望書では、発電施設の設置は3団体が復活を目指す「霊山十和田」参詣道・十和田古道にも大きな影響を与えるとして計画見直しを求めている。[br][br] 中川会長は建設予定地について「かつての参詣者が山々を拝んだ、信仰の要となる場所」と保護の重要性を強調した。歴史的景観などを守るよう要望した中川一樹会長(中央)=30日、十和田市役所