介護の担い手育成に期待 南部町国際交流センター開所

介護福祉分野の外国人人材育成拠点として開設された「南部町国際交流センター」=17日、同町
介護福祉分野の外国人人材育成拠点として開設された「南部町国際交流センター」=17日、同町
南部町は17日、介護士を目指す外国人留学生の支援や国際交流の拠点として、同町平虚空蔵に町国際交流センターを開設した。施設は旧名川病院検診棟を改修し、10月から定期的に日本語教室を開催。近くの医師住宅2棟も留学生の受け入れに活用し、外国人の人.....
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 南部町は17日、介護士を目指す外国人留学生の支援や国際交流の拠点として、同町平虚空蔵に町国際交流センターを開設した。施設は旧名川病院検診棟を改修し、10月から定期的に日本語教室を開催。近くの医師住宅2棟も留学生の受け入れに活用し、外国人の人材育成、確保を図る。[br] 人口減少や高齢化で介護福祉分野の担い手不足が懸念される中、同町は外国人留学生の支援事業に着手。福祉事業者が受け入れる留学生の住環境や語学習得をサポートし、将来的に同町で就職、定住してもらうことを目指している。[br] 留学生は町外の専門学校で1年間、日本語を学んだ後に来町。八戸学院大短期大学部の介護福祉学科で学びながら、福祉施設で研修を重ねる。町への留学生受け入れは2022年4月にも始まる見込み。[br] 同センターは鉄骨平屋で延べ床面積約500メートル。複数の研修室を備える。町内では、既に外国人の人材が福祉施設などに勤務しており、日本語教室などを通じて留学生以外の外国人の語学習得や交流も支援する。[br] 同日開かれたオープニングセレモニー後、工藤祐直町長は取材に「福祉関係だけでなく、農業でも従事してもらうことを検討している」と説明。「町で暮らす上で重要な地域コミュニティーの形成や語学習得の拠点施設としてセンターを有効活用したい」と述べた。[br] 同センターの開設は当初、6月の予定だったが、新型コロナウイルスの影響でずれ込んでいた。介護福祉分野の外国人人材育成拠点として開設された「南部町国際交流センター」=17日、同町