洋野の3漁協合併に向けた推進協議会設立/岩手県漁連

あいさつする大井誠治本部長=26日、洋野町役場種市庁舎
あいさつする大井誠治本部長=26日、洋野町役場種市庁舎
岩手県漁連の県漁業復興・組織強化対策本部(本部長・大井誠治県漁連会長)は26日、洋野町の種市南、戸類家、玉川浜の3漁協の合併に向けて、種市南地区漁業協同組合合併推進協議会を設立した。組合員数の減少を受け、一部漁協では存続に向けた対策が急務と.....
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 岩手県漁連の県漁業復興・組織強化対策本部(本部長・大井誠治県漁連会長)は26日、洋野町の種市南、戸類家、玉川浜の3漁協の合併に向けて、種市南地区漁業協同組合合併推進協議会を設立した。組合員数の減少を受け、一部漁協では存続に向けた対策が急務となっていた。漁協再編に取り組むことで、組織の規模拡大を図り、経営基盤の強化につなげたい考えだ。[br] 現在、戸類家漁協に組合員25人、玉川浜漁協に26人がそれぞれ所属。水産業協同組合法では、組合員が20人未満になった場合、組合を解散しなければならないとされており、今後の対策について種市南漁協(組合員160人)を含めて協議を進めてきた。[br] 種市南漁協は2003年に宿戸、八木、有家浜、中野の4漁協による合併で誕生。その際、戸類家、玉川浜の両漁協は民事訴訟の係争中だったため、参加を見送った経緯がある。町内にはほかに小子内浜漁協、種市漁協がある。[br] 町役場種市庁舎で行われた初会合には約40人が出席。大井本部長は「漁業就業者の高齢化や後継者不足など漁協の運営は厳しい状況を迎えている。3組合が団結し、盤石な漁協を作っていこう」とあいさつした。[br] この日は非公開で5議案を審議し、会長に種市南漁協の吹切信夫組合長を選んだ。吹切会長は取材に「対策本部が提示する案を基に、3漁協でじっくりと話し合いを進めていきたい」と話した。[br] 同協議会では今後、専門委員会による各漁協の財務状況調査などを進める方針。合併の具体的な時期についても話し合っていく。あいさつする大井誠治本部長=26日、洋野町役場種市庁舎