県北地方の農業関係者、スマート農業の可能性探る/岩手県

岩手県北地方に適応したスマート農業について意見交換する出席者=26日、二戸市
岩手県北地方に適応したスマート農業について意見交換する出席者=26日、二戸市
岩手県は26日、二戸市シビックセンターで、農業シンポジウムを開いた。県北地方8市町村の農業、自治体関係者ら約60人が、中山間地域の気候や土地に適応した「スマート農業」の可能性を探った。 県が本年度から3年間で取り組む「北いわてスマート農業プ.....
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 岩手県は26日、二戸市シビックセンターで、農業シンポジウムを開いた。県北地方8市町村の農業、自治体関係者ら約60人が、中山間地域の気候や土地に適応した「スマート農業」の可能性を探った。[br] 県が本年度から3年間で取り組む「北いわてスマート農業プラットフォーム創造事業」の一環。パネルディスカッションには、事業の実証研究の拠点となる県農業研究センター県北農業研究所(軽米町)の髙橋好範所長や、岩手大農学部の武田純一名誉教授ら4人が登壇した。[br] 武田名誉教授は「スマート農業で得た情報を活用するため、データを分析する人を育てていく必要がある」とし、新たな技術に対応できる人材育成の重要性を指摘した。[br] 県は、農業機械の自動走行を可能とする衛星利用測位システム(GPS)の地上基地局や、高度な環境制御が可能な園芸施設を本年度内に同研究所に整備する予定で、髙橋所長は「農業者に新たな機械や設備に実際に触れてもらったり、メーカーによる実証を展開したりして情報を発信していきたい」と展望を語った。[br] 県は今後、年に数回農業サロンや分科会を開催し、関係者の情報交換の場を設ける方針。岩手県北地方に適応したスマート農業について意見交換する出席者=26日、二戸市