青森銀行業況調査4~6月期、リーマンに迫る低水準/3期連続で悪化

青森銀行(成田晋頭取)は3日までに、青森県内企業の業況調査(2020年4~6月期)をまとめた。業況を示す企業業況判断指数(BSI)は前期(20年1~3月期)に比べ11・7ポイント低下し、マイナス44・5となり3期連続で悪化。新型コロナウイル.....
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 青森銀行(成田晋頭取)は3日までに、青森県内企業の業況調査(2020年4~6月期)をまとめた。業況を示す企業業況判断指数(BSI)は前期(20年1~3月期)に比べ11・7ポイント低下し、マイナス44・5となり3期連続で悪化。新型コロナウイルスが企業活動に打撃を与え、リーマン・ショック直後の2008年10~12月期に記録したマイナス50・0に迫る低水準となった。[br] BSIは、前年同期と比べ、業況が「良好」「やや良好」とした企業の割合から「不振」「やや不振」とした割合を差し引いた値。7月上旬に県内318社を対象にアンケートを行い、247社(回答率77・7%)が回答した。[br] 業況を業種別にみると、貨物運送や宿泊の落ち込みにより運輸・サービス業でマイナス72・2(前期比28・2ポイント減)と大きく下落。小売業は自動車や家電が低調でマイナス63・3(16・9ポイント減)、卸売業は建築材料や機械器具が振るわずマイナス41・4(9・3ポイント減)、製造業では飲料、衣料、紙などが悪化しマイナス42・4(12・8ポイント減)だった。[br] 一方、建設業は設備工事が堅調だったため、マイナス6・5(9・4ポイント増)と好転した。[br] 次期(20年7~9月期)BSIは、今期より4・7ポイント低下のマイナス49・2に落ち込む見通し。経済活動の持ち直しへの期待を反映し、下落幅は減少するが、依然として厳しい状況が続くとみている企業が多いという。