八戸地区 個人消費に回復の兆し/青い森信金5月概況

青い森信用金庫は2日までに、青森県内の5月の経済概況をまとめた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う県内の緊急事態宣言が5月中旬に解除されたことを受け、消費低迷が続く地域経済に回復の兆しが見られ始めた。八戸地区の個人消費を見ると、国が支給した特.....
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 青い森信用金庫は2日までに、青森県内の5月の経済概況をまとめた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う県内の緊急事態宣言が5月中旬に解除されたことを受け、消費低迷が続く地域経済に回復の兆しが見られ始めた。八戸地区の個人消費を見ると、国が支給した特別定額給付金の下支えもあり、家電や家具類を中心に消費は回復基調。ただ、服飾販売などは依然として伸び悩み、八戸市内の大型小売店5店舗の売り上げは前年同月比19・6%減となった。青森市内の大型小売店2店舗の売上高は29・6%減と大幅にダウンした。[br] 【水産加工】新型コロナの感染拡大に伴う外出控えを背景に、自宅での食事用として3、4月に好調だったサバ缶詰の売れ行きは落ち着き始め、前年並みとなった。練り物や塩辛、総菜類といった加工品は引き合いが堅調だった。[br] 【建設業】新規受注高を見ると、八戸建設業協会の官公庁工事は12億5900万円(前年同月比22・4%増)に伸長。受注件数は前年より少なかったものの、県発注の道路改良や八戸市発注の橋撤去など受注高が大きい工事があった。[br] 八戸地区6社の官公庁工事は7億4800万円(71・9%増)、民間工事は2億5200万円(3・7%増)にそれぞれ増加した。[br] 十和田地区5社は、官公庁工事が7億9300万円(44・0%増)に伸びた一方、民間工事は19億3700万円(37・0%減)と前年実績を下回った。[br] 青森地区5社は、官公庁工事が前年同月の約16倍となる1億1100万円、民間工事が5億2900万円(106・0%増)だった。[br] 【鉄工業】八戸地区8社の新規受注高は、鉄骨工事が1500万円、製缶工事が3800万円となった。