南部町教委の布施さん、聖寿寺館跡について講演/青森中央学院大の公開講義で

聖寿寺館跡について説明する南部町教委の布施和洋総括主査
聖寿寺館跡について説明する南部町教委の布施和洋総括主査
三戸南部氏の居館とされる国史跡・聖寿寺館(しょうじゅじたて)跡(南部町)の発掘調査を担当する、町教委社会教育課史跡対策室の布施和洋総括主査(39)が17日、青森中央学院大で「奥州南部氏の成立と戦国大名への道―掘り起こされた南部氏の居館―」と.....
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 三戸南部氏の居館とされる国史跡・聖寿寺館(しょうじゅじたて)跡(南部町)の発掘調査を担当する、町教委社会教育課史跡対策室の布施和洋総括主査(39)が17日、青森中央学院大で「奥州南部氏の成立と戦国大名への道―掘り起こされた南部氏の居館―」と題し講演し、館跡の成り立ちや特徴について解説した。[br] 聖寿寺館跡は三戸南部氏の室町・戦国時代の居館で、町が1993年から発掘調査を実施。東北地方最大級の掘立柱建物跡や貴重な遺物が出土している。[br] 16世紀前半に館跡の建物が大型化したことを踏まえ、布施総括主査は「津軽を平定し、家臣が増え、顔を合わせる場所として広い空間が必要だったのではないか」と指摘し、「三戸南部氏が戦国大名化する過程を示している」と説明した。[br] 遺跡の出土品から、三戸南部氏の暮らしぶりなどが解明されてきたことを受け、「歴史は古くさいものというイメージがあるかもしれないが、新しい事実の発見で変わっていく。更新されることが歴史の面白さだ」と語り掛けていた。[br] 講演は、同大が学生と県民向けに開いている公開講義の一環。新型コロナウイルス対策のため、同大の学生限定で行われ、1年生約130人が出席した。講演の動画は、同大のホームページで公開している。聖寿寺館跡について説明する南部町教委の布施和洋総括主査