青森県内5月倒産2件、負債16億3千万円 新型コロナ影響、今後急増も/東京商工リサーチ

東京商工リサーチ青森支店が2日まとめた青森県内の5月の倒産状況によると、負債総額1千万円以上の倒産は2件(前年同月比8件減)、負債総額16億3千万円(9億900万円増)だった。同支店は「倒産件数は今年に入り最少だったものの、新型コロナウイル.....
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 東京商工リサーチ青森支店が2日まとめた青森県内の5月の倒産状況によると、負債総額1千万円以上の倒産は2件(前年同月比8件減)、負債総額16億3千万円(9億900万円増)だった。同支店は「倒産件数は今年に入り最少だったものの、新型コロナウイルスで裁判所などの法的手続きが滞っているのが一因」と説明。「今後は倒産件数が急増する可能性が高い」と危機感を募らせている。[br] 青森市の「青森国際ホテル」を運営する国際ホテル(同市)が負債総額16億円の大型倒産だったため、件数は少なかったが負債総額は今年に入り2番目に高い水準となった。[br] 地域別では同市と板柳町が各1件で、産業別では小売業とサービス業他が各1件。倒産の原因はいずれも販売不振だった。[br] 同支店は「人手不足や消費増税で資金繰りが切迫していた企業が、新型コロナの影響で業績が急激に悪化し、関連倒産や廃業準備に入っている」と指摘。「県内の経済活動は段階的に再開しているが、失った売り上げの回復には時間がかかる。耐え切れずに廃業を決断するケースは増えていくだろう」と懸念を示した。