【新型コロナ】観光に大打撃、県内宿泊者数73・2%減 4月観光統計調査/青森県

新型コロナウイルスの感染拡大が、青森県内の観光産業に大きな打撃を与えている。県が29日公表した4月の観光統計調査(速報値)によると、県内主要宿泊施設(77カ所)の延べ宿泊者数は4万9748人と、前年同月比73・2%減の大幅な落ち込みを見せた.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大が、青森県内の観光産業に大きな打撃を与えている。県が29日公表した4月の観光統計調査(速報値)によると、県内主要宿泊施設(77カ所)の延べ宿泊者数は4万9748人と、前年同月比73・2%減の大幅な落ち込みを見せた。県内主要観光施設(35カ所)の延べ入り込み客数は、78・1%減の21万4331人。全国に緊急事態宣言が発令され、外出自粛や施設の休業などにより、人の動きが激しく鈍化した影響が直撃した格好だ。[br] 宿泊者数を地域別に見ると、最も減少したのは青森市(12カ所)で3156人(前年同月比88・4%減)。県南地方では、八戸市(17カ所)が1万3476人(67・4%減)、上北地域(9カ所)は7522人(77・6%減)、下北地域(12カ所)は9188人(44・8%減)といずれも大幅に落ち込んだ。[br] 宿泊者数については、県が新型コロナの影響を把握するため、予約状況を独自に調査。4月は前年同月比7割減、5月は9割減をそれぞれ見込んでおり、さらなる事態の悪化が懸念される。[br] 観光施設の延べ入り込み客数は、休館する施設が相次ぎ大幅に減少。県南地方では、八戸市の八食センターが8万3869人(53・2%減)、十和田市の石ケ戸休憩所が4324人(83・9%減)、むつ市観光交流センター「安渡館」が1670人(86・3%減)だった。[br] 県観光企画課の担当者は「緊急事態宣言による外出自粛や施設の休業による影響が数値に表れた」と説明。5月については「大型連休後に県内では宣言が解除されたが、休業要請で営業しない施設が大半だった。状況は好転しないだろう」との見方を示した。