三沢―羽田線が1便増便 20年冬ダイヤから

三沢空港の東京(羽田)線で運航する旅客機=4月27日
三沢空港の東京(羽田)線で運航する旅客機=4月27日
三沢空港の東京(羽田)線が2020年冬ダイヤ(10月25日~21年3月末)から22年夏ダイヤ(同年3月末~10月末)まで、現行の1日3便から4便へ増便することが14日、決まった。国土交通省により、羽田発着便の配分を希望する地方空港の中から配.....
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 三沢空港の東京(羽田)線が2020年冬ダイヤ(10月25日~21年3月末)から22年夏ダイヤ(同年3月末~10月末)まで、現行の1日3便から4便へ増便することが14日、決まった。国土交通省により、羽田発着便の配分を希望する地方空港の中から配分先を決める評価対象期間内の運航と、その前後期間の暫定運航が認められたため。東京線は02年12月に3便へ減って以来、約18年ぶりの復便。全国的に航空路線が新型コロナウイルスの影響を受けている状況だが、三沢市や青森県は、首都圏との交流拡大など増便効果を期待。さらなる利用者増につながる環境を整え、運航の安定を目指す構えだ。[br] 同省は昨年度、集客の見込める地方空港に羽田発着便(5枠)を割り当てる政策コンテストを実施。三沢など7空港の関係自治体や航空会社が共同で利用者を増やすアイデアを出した。[br] 有識者らによる評価を踏まえ14日、配分方針を公表。得点で上位4位に入った鳥取、石見(島根)、山形、大館能代(秋田)に1便ずつ配分することとした。[br] 一方、5位の三沢と6位の下地島(沖縄)は点数が僅差だったことから、21年3月末から1年間、残り1枠の配分先を決めるための実績評価に向けて「トライアル運航」を実施。前後の20年冬ダイヤと22年夏ダイヤに、準備などのための暫定運航が認められた。[br] コンテストには、県と三沢空港振興会(会長・小桧山吉紀市長)、日本航空が共同提案。市によると、提案では、十和田、下北方面への二次交通の強化や空港周辺環境の整備、西日本との観光交流の拡大を進める方針などを掲げた。[br] 増便決定を受け、小桧山市長は「長年要望してきた努力が形となり、うれしい限り」と喜びを表し、「地域経済の回復の一助となれば。さらなる利用促進を図り、環境整備、二次交通強化に一生懸命取り組む覚悟だ」と強調。三村申吾知事は「羽田乗り継ぎで海外から来るパターンも含めた立体観光や、西日本との交流、北海道・北東北の周遊観光を促進するなど、増便後の安定運航に向けて取り組みたい」と意欲を示した。[br] 日本航空青森支店の安井勝一支店長は「4便となることで選択肢が広がり、東京やその先の乗り継ぎも利便性が高まる。県や市と共に、新たな観光需要を創出し、4便体制を大成功させたい」と述べた。三沢空港の東京(羽田)線で運航する旅客機=4月27日