【新型コロナ】部活動にネット駆使 “全体練習”や監督の指導・助言も

モニター(右)に部員の姿を写し、声を掛け合いながらトレーニングに励む八戸学院光星高男子バスケットボール部員 
モニター(右)に部員の姿を写し、声を掛け合いながらトレーニングに励む八戸学院光星高男子バスケットボール部員 
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で多くの小中学校、高校は休校を余儀なくされ、部活動の自粛も長期化している。大半の児童、生徒は自主練習で補っているが、少しでも工夫してその質を高めてもらおうと、青森県南地方の高校でもインターネットを活用した“.....
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 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で多くの小中学校、高校は休校を余儀なくされ、部活動の自粛も長期化している。大半の児童、生徒は自主練習で補っているが、少しでも工夫してその質を高めてもらおうと、青森県南地方の高校でもインターネットを活用した“部活動”が広がり始めている。大会が続々と中止され、練習試合すら組めない中、発案した指導者たちは「生徒の不安や運動不足をチーム一丸で解決していければ」と意欲を新たにしている。 [br] 青森県内バスケットボールの強豪・八戸学院光星高男子は、2月下旬から全体練習を中止。ただ、部員の中には県外出身で、学校の寮で生活する生徒もおり、地元に帰ることによる危険性を考慮して、現在は寮生活の部員のみ、体育館などでの自主練習を許可している。[br] 佐々木彰彦監督(30)は「インターネットを活用すれば、同じ時間を過ごすことができる」と、今月中旬から“全体練習”を再開した。毎日約1時間、ビデオ通話アプリの「Zoom」(ズーム)を活用。自宅で過ごす部員も含め、できるだけ多くの生徒の顔をモニターに映し出し、全員が声を掛け合いながら、体幹トレーニングなどに汗を流す。[br] 部員は笑顔で会話するなど、短時間ながらも練習を楽しんでいる様子。3年生の佐々木空雅さん(17)は「ビデオ通話することで、みんながまじめに取り組んでいることが分かる。何より顔を合わせることがうれしい」と充実した表情を見せた。[br] 工大一高ボクシング部は3月中に約3週間、部活動を自粛。その後、練習を再開したが、政府の緊急事態宣言を受け、4月18日から再度自粛している。[br] 2度の自粛期間中に使用したのは無料通信アプリのLINE(ライン)。部員が行ったランニングやシャドーボクシングのメニューなどをラインで主将がとりまとめ、鳥谷部諒佑監督(29)に報告。鳥谷部監督は指示やアドバイスを返信していく。中には、オリジナルのメニューに取り組む部員もおり、「自分たちで足りない部分に気づき、工夫して練習してくれている」と話す。[br] 年に一度の大舞台である高校総体の開催が危ぶまれる中、鳥谷部監督は「指導者が工夫して部員を導いてあげる必要がある。生徒たちが希望を持って取り組めるようにしてあげたい」と前を見据えた。モニター(右)に部員の姿を写し、声を掛け合いながらトレーニングに励む八戸学院光星高男子バスケットボール部員