東通原発、早期工事再開を要望 村長、行財政影響緩和も

小早川智明社長(右)に要望書を渡す越善靖夫村長=13日、東京都内の東京電力ホールディングス本社
小早川智明社長(右)に要望書を渡す越善靖夫村長=13日、東京都内の東京電力ホールディングス本社
東通村の越善靖夫村長は13日、東京都内の東京電力ホールディングス本社で小早川智明社長と面会し、東通原発(同村)の建設工事を早期に再開するよう求める要望書を提出した。小早川社長は「できるだけ早期に見通しを示せるよう取り組む」と述べるにとどめ、.....
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 東通村の越善靖夫村長は13日、東京都内の東京電力ホールディングス本社で小早川智明社長と面会し、東通原発(同村)の建設工事を早期に再開するよう求める要望書を提出した。小早川社長は「できるだけ早期に見通しを示せるよう取り組む」と述べるにとどめ、具体的な時期には触れなかった。[br] 計4項目の要望には、約9年にわたる工事中断を受けた村行財政の影響緩和なども盛り込んだ。越善村長は、東電が地域振興の方向性を示すために昨年策定した「青森行動計画」を評価しつつ、「村の経済や財政を鑑みると福島第1原発事故の犠牲者だ」と訴えた。[br] 小早川社長は東通原発の重要性を強調した上で、「地域が置かれている状況を重く受け止めている」と述べた。他電力などと建設や中長期的な原発運営に向け、共同事業体設立の準備を進めていると説明し「東通が前に進むよう努力したい」とした。[br] 要望には村議会の丹内俊範議長、奥島貞一東通原発特別委員長も同席。越善村長らはこの日、経済産業省にも同様の要望を行った他、12日には仙台市の東北電力本店も訪れ、東通原発1号機の早期再稼働などを求めた。小早川智明社長(右)に要望書を渡す越善靖夫村長=13日、東京都内の東京電力ホールディングス本社