北角さん、ミャンマーから帰国 「多くの人にお礼」 

 ミャンマーでの収監から解放され、成田空港に到着し取材に応じるフリージャーナリスト北角裕樹さん=14日午後10時35分
 ミャンマーでの収監から解放され、成田空港に到着し取材に応じるフリージャーナリスト北角裕樹さん=14日午後10時35分
【ヤンゴン共同】国軍がクーデターで全権を掌握したミャンマーで「虚偽ニュース」を広めた罪で起訴され、収監中だったフリージャーナリスト北角裕樹さん(45)が14日に解放された。最大都市ヤンゴンの国際空港で全日空機に搭乗し同日夜、帰国した。4月1.....
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 【ヤンゴン共同】国軍がクーデターで全権を掌握したミャンマーで「虚偽ニュース」を広めた罪で起訴され、収監中だったフリージャーナリスト北角裕樹さん(45)が14日に解放された。最大都市ヤンゴンの国際空港で全日空機に搭乗し同日夜、帰国した。4月18日に逮捕されて以来、26日ぶりの解放。成田空港で記者団の取材に応じ「多くの人が力を尽くしてくれた。支援してくれた方にお礼を言いたい」と述べた。[br][br] 北角さんは自身の帰国について「ヤンゴンで起こっていることを伝えたい気持ちがあったが、悔しい気持ちだ」と述べた。[br][br] ミャンマーで収監されていた北角さんは13日、ヤンゴンの刑務所から警察施設に移送されていた。14日午前、警察車両に付き添われてワゴン車でヤンゴン国際空港に着き、車内から報道陣に会釈した。全日空機で給油地の那覇空港を経由し成田空港に到着した。[br][br] 軍政は13日夜、国営テレビを通じ北角さんを解放する方針を表明。「ミャンマーと日本の友好関係、今後の両国の将来」を考慮したと説明した。 茂木敏充外相は14日の衆院外務委員会で「丸山市郎駐ミャンマー大使をはじめ、さまざまなチャンネルを通じて早期解放を強く働き掛けてきた結果だ」と述べた。[br][br] 北角さんは元日本経済新聞記者で、ミャンマーに移り住みフリーで活動。会員制交流サイト(SNS)で国軍に抗議するデモの様子などを発信し、日本のメディアに寄稿していた。4月18日にヤンゴンの自宅で逮捕され、5月3日に虚偽ニュース流布と入国管理法違反の罪で起訴された。国軍に批判的な論調だったため「虚偽ニュース」と判断されたとみられる。[br][br] 国軍は2月のクーデター後、刑法を改正した。うそのニュースを拡散したり、社会不安をあおったりしたとして有罪になると、最長禁錮3年が科される。 ミャンマーでの収監から解放され、成田空港に到着し取材に応じるフリージャーナリスト北角裕樹さん=14日午後10時35分