野口聡一さん宇宙基地から帰還 滞在半年、米国沖に着水

 米宇宙船クルードラゴン1号機から下船し、笑顔を見せる野口聡一飛行士=2日、米南部フロリダ州沖のメキシコ湾(NASA/Bill Ingalls)
 米宇宙船クルードラゴン1号機から下船し、笑顔を見せる野口聡一飛行士=2日、米南部フロリダ州沖のメキシコ湾(NASA/Bill Ingalls)
【ワシントン共同】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一飛行士(56)は1日(日本時間2日)、約半年滞在した国際宇宙ステーションを米宇宙船クルードラゴン1号機で出発し、2日午前3時ごろ(同午後4時ごろ)米南部フロリダ州沖のメキシコ湾に着.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 【ワシントン共同】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一飛行士(56)は1日(日本時間2日)、約半年滞在した国際宇宙ステーションを米宇宙船クルードラゴン1号機で出発し、2日午前3時ごろ(同午後4時ごろ)米南部フロリダ州沖のメキシコ湾に着水、地球に帰還した。JAXAによると、野口さんら4人は全員無事で、約1時間後に宇宙船から下船した。[br][br] 野口さんのステーション滞在は通算335日余りとなり、日本人最長を更新した。ステーション以外も含めた宇宙滞在の最長は若田光一飛行士。[br][br] 四つのパラシュートを広げた宇宙船がゆっくりと暗闇の空を降りて静かに海上に着水すると、中継放送を見守っていたJAXA関係者から拍手や歓声が上がった。[br][br] 野口さんは下船直後に健康状態の確認を受けた。ヘリコプターで近くの飛行場に向かい、米南部テキサス州ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターに移動。宇宙に長期滞在した影響を考慮して、身体のリハビリを受ける予定だ。[br][br] 野口さんは昨年11月、フロリダ州のケネディ宇宙センターをドラゴン1号機で出発し、ステーションでの滞在を始めた。今年2月にロボットアームを操作して補給船をキャッチしたほか、3月には4度目の船外活動で太陽電池の架台の取り付け工事などをこなした。[br][br] 宇宙滞在中にはツイッターやユーチューブなどで積極的に情報発信し、宇宙の美しさや、飛行士の日常を伝えた。[br][br] 米スペースシャトルやロシアのソユーズ宇宙船は滑走路や草原に着陸したが、今回は海に着水するため、波の揺れが飛行士に与える影響を懸念する声もあった。[br][br] クルードラゴンは民間初の有人宇宙船で、日本人としては野口さんが初めて搭乗した。2号機には4月24日にステーション滞在を始めた星出彰彦飛行士(52)が搭乗。 米宇宙船クルードラゴン1号機から下船し、笑顔を見せる野口聡一飛行士=2日、米南部フロリダ州沖のメキシコ湾(NASA/Bill Ingalls)