有効求人倍率0.95倍、5年ぶり1倍割れ/青森県内20年度

青森県の2020年度有効求人倍率(原数値)は前年度を0・25ポイント下回る0・95倍だったことが30日、青森労働局のまとめで分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による雇用情勢の悪化で、0・95倍だった15年度以来となる1倍割れの低水準。高.....
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 青森県の2020年度有効求人倍率(原数値)は前年度を0・25ポイント下回る0・95倍だったことが30日、青森労働局のまとめで分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による雇用情勢の悪化で、0・95倍だった15年度以来となる1倍割れの低水準。高橋洋局長は「雇用調整助成金など各種施策を展開したが、低水準となり非常に残念。感染者は増加傾向にあり、影響を注視していく」と述べた。[br][br] 20年度の雇用情勢を1カ月平均で見ると、有効求人数は2万2937人(前年度比17・1%減)、新規求人数は8548人(15・0%減)と大きく落ち込んだ。一方、新規求職申込件数は5544人(5・9%減)、有効求職者数は2万4169人(5・0%増)。新型コロナによる業績悪化で求人が減り、求職活動の長期化を受け有効求職者が増加傾向にある。[br][br] 業種別の新規求人数は軒並み減少。特に卸売・小売業1176人(28・7%減)、製造業578人(21・4%減)、宿泊・飲食サービス業472人(33・9%減)と、新型コロナの打撃を受けた業種で減少が目立つ。一方、人手不足の建設業は1309人(2・9%増)と微増した。[br][br] 安定所別の有効求人倍率は、八戸が最も高い1・28倍(0・27ポイント減)。野辺地1・21倍(0・21ポイント減)、十和田1・01倍(0・35ポイント減)と続いた。[br][br] また、3月の県内雇用情勢も合わせて公表。有効求人倍率(季節調整値)は、0・97倍と前月より0・08ポイント上向いたが、11カ月連続の1倍割れ。新年度を控え、求人の動きがあったことが改善の要因。[br][br] 季節的な変動を考慮しない原数値は、有効求人数2万5560人(前年同月比2・4%減)、新規求人数は1万306人(7・8%増)。一方、有効求職者数は2万5302人(8・4%増)、新規求職申込件数が6546人(6・5%増)だった。[br][br] 業種別の新規求人数では、製造業744人(11・9%増)、宿泊・飲食サービス業682人(39・8%増)、サービス業1220人(14・6%増)などと増加。卸売・小売業は1283人(2・5%減)と微減した。