大型船「第30開洋丸」、アカイカ漁へ出港 350トンの漁獲目指す

北太平洋のアカイカの漁場に向け出港する「第30開洋丸」(右)=24日、八戸市
北太平洋のアカイカの漁場に向け出港する「第30開洋丸」(右)=24日、八戸市
八戸港所属で国内唯一の大型イカ釣り船「第30開洋丸」(349トン)が24日、北太平洋の公海でのアカイカ漁に向け出港した。主力のスルメイカの不漁が続く中、安定した水揚げが見込めるアカイカは貴重な存在。9月上旬までの操業を見込んでおり、350ト.....
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 八戸港所属で国内唯一の大型イカ釣り船「第30開洋丸」(349トン)が24日、北太平洋の公海でのアカイカ漁に向け出港した。主力のスルメイカの不漁が続く中、安定した水揚げが見込めるアカイカは貴重な存在。9月上旬までの操業を見込んでおり、350トンの漁獲を目指す。[br][br] 船を所有する開洋漁業(八戸市)の河村桂吉社長によると、今季はイカ釣りの機械や集魚灯を一新。船凍品では部位別のブロック凍結のほか、1匹ずつ内臓などを取り除いた後に凍らせる「IQF」も製品化する。[br][br] 今季のアカイカ漁について河村社長は「資源量は昨年と同等かそれ以上」と豊漁への期待感を示す。一方で、昨年はコロナ禍による需要減から単価が下落したことから「課題は金額。(加工向けの)アメリカオオアカイカとの差別化といった取り組みが必要」と続ける。[br][br] 船は24日正午ごろ、市第3魚市場付近の岸壁から出発。乗組員の家族や漁業関係者ら約70人が手を振って見送った。1週間ほどかけ漁場に到着、操業に移る。[br][br] 5月には同港所属の中型イカ釣り船も順次出港する予定。漁場では各船が情報交換しながら群れを追う。北太平洋のアカイカの漁場に向け出港する「第30開洋丸」(右)=24日、八戸市