バイデン氏「気候危機」と警告/米主催サミット閉幕

 23日、オンラインで開かれた気候変動サミットで演説するバイデン米大統領=ワシントン(UPI=共同)
 23日、オンラインで開かれた気候変動サミットで演説するバイデン米大統領=ワシントン(UPI=共同)
【ワシントン共同】バイデン米大統領は23日、気候変動に関するオンライン首脳会合(気候変動サミット)の閉幕に合わせて演説し、地球温暖化が進行する現状を「気候危機」だと警告、各国に「手遅れとなる前に」協力して対策を加速するよう求めた。クリーンエ.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 【ワシントン共同】バイデン米大統領は23日、気候変動に関するオンライン首脳会合(気候変動サミット)の閉幕に合わせて演説し、地球温暖化が進行する現状を「気候危機」だと警告、各国に「手遅れとなる前に」協力して対策を加速するよう求めた。クリーンエネルギー社会実現に向けた「好機」だとも強調。社会構造の転換や技術革新で米国が世界を主導する決意を表明した。[br][br] サミットは22日に開幕。23日は雇用創出などを議論して閉幕した。40の国と地域の首脳を招待し、バイデン政権が主催する初の大規模国際会合となった。閉幕後に発表した文書で「米国は戻ってきた」と改めて宣言し、国際協調と指導役復帰を目指す考えを鮮明にした。[br][br] バイデン氏は演説で、世界の気温上昇を産業革命前に比べて1・5度までに抑えなければ「取り返しのつかない地点に達しかねない」と強調。この問題は「存亡に関わる脅威だ」と危機感を示した。[br][br] その上で「行動を伴わない約束は単なるホットエアー(でまかせ)だ」と語り、11月の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に向けて各国に具体的な努力を要請した。「未来の世代のために道義的な責務がある」として「この機会を捉えクリーンでしなやかな経済をつくろう」とも呼び掛けた。[br][br] 2日間のサミットには、安全保障や経済、人権で対立する中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領らも出席した。バイデン氏は「地球規模で気候変動対策を強めるという精神」が醸成され、途上国の対策強化支援で一致できたと評価。日本やカナダの新数値目標発表や、アマゾンの違法な森林伐採をゼロにするとのブラジルの発表なども挙げ「重要な進展があった」とアピールした。 23日、オンラインで開かれた気候変動サミットで演説するバイデン米大統領=ワシントン(UPI=共同)