八戸生まれのビール、初仕込み 6月デビューへ本格始動

粉砕した麦芽を釜に投入する山形琢一社長(左)=23日、八戸市南郷
粉砕した麦芽を釜に投入する山形琢一社長(左)=23日、八戸市南郷
地元オリジナルのクラフトビール製造を進めている八戸市のカネク醸造(山形琢一社長)は23日、同市南郷にある醸造所で「八戸麦酒(ビール)」のブランド名で展開する商品の初仕込みを行った。順調に進めば、約40日間の製造期間を経て6月上旬のデビューと.....
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 地元オリジナルのクラフトビール製造を進めている八戸市のカネク醸造(山形琢一社長)は23日、同市南郷にある醸造所で「八戸麦酒(ビール)」のブランド名で展開する商品の初仕込みを行った。順調に進めば、約40日間の製造期間を経て6月上旬のデビューとなる予定だ。全国的にクラフトビールのブームが続く中、八戸発となるビール造りが本格的に始動した。[br][br] 同社は昨年3月に設立。旧南郷地区給食センターの土地と建物を取得して改修し、「八戸麦酒 南郷醸造所」を開設した。今年3月に酒類製造免許を受け、クラフトビールの初仕込みに向けた準備を進めてきた。[br][br] 主力商品は、人気が高い「インディア・ペールエール」、ドイツ伝統の白ビールの「ヴァイツェン」、青森県産米のまっしぐらを使った「ゴールデンライトエール」をベースとした3種類。来年度以降は、南郷産のブルーベリーなどのフルーツを入れた商品の開発も進める予定だ。[br][br] この日は、醸造所で神事を執り行った後、山形社長らが約600リットル分のヴァイツェンの仕込みに着手。粉砕した麦芽を温水入りの釜に次々と投入した。釜では麦芽を糖化させて煮沸、ろ過し、苦みや香り付けのホップを加えて冷却するなどの工程を手掛けた。今後は発酵タンクに移し、温度を管理しながら発酵させる。[br][br] 同社は6月上旬を見込む第1弾の販売に向け、3種類の瓶詰め商品(330ミリリットル入り)を1800本ずつ製造する予定。山形社長は取材に「初仕込みの日を迎えるため、1年以上掛けて準備してきた。多くの人に喜んでもらえる商品を造りたい」と意欲を示した。粉砕した麦芽を釜に投入する山形琢一社長(左)=23日、八戸市南郷